2000

 

ファッションの街として若者が集った2000年代

1990年代に日本人向けの商店街として

最盛期を迎えた沖縄市中央パークアベニュー。

2000年代に入るとこの街に憧れて育った若者達が集まり、

ファッションの中心地となる。

外国人も含め、通りには個性が溢れていた。

 

 

 

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Interview from 2000

トレンドに流されず、常にオリジナリティを重視するスタイルで時代をリードしてきたコザ。

美容室を中心にファッションシーンをクリエイトしてきた

TIME PROJECTとその独特の空気に魅かれて集まってきた個性派集団。

当時のファッションの最先端をコザで体験してきた

スタイリストのMOMOさんに当時を振り返ってもらった。

text / Iori Futenma   photo / Daisuke Nakagawa

MOMO

沖縄市コザを中心に1990年代〜2000年代にかけて沖縄のファッションシーンを牽引してきた美容グループ「TIME PROJECT」。その中心的サロン「オブジェ」のスタイリストから始まり、現在は北谷で営業している同グループ「ロイド」の店長を務めるトップスタイリスト。

美容学校に通いながら
パークアベニューのサロンで下積み

わたし自身はうるま市石川の出身なんだけど、小さい頃から家族と一緒に買い物にきたりして、コザは身近な街。

中学からは友達とバスに乗ってジーンズショップに行って、高校のときはパークアベニューのサロンで髪を染めたりしてね。なんとなく、この街で働けたらいいなって思って、美容学校に通いながらアベニューのサロンでアシスタントとして働きはじめたのが最初。

「ヘアタイム」と「オブジェ」で働いてたんだけど、どっちもTIME PROJECTの系列で、当時はコザ近辺だけで10店舗近く系列があったんじゃないかな。すごく人気で、憧れる人も多かった。わたしも含めてだけど。

カットの練習を終えて毎週末パーティへ

今も働いているロイドは1997年オープンで、90年代後半の時代は今と違って校則もそんなに厳しくなかったし、奇抜な髪色やスタイルを求めてくるお客さんが多かったなという思い出があるね。

テレビで特集されたりして。当時の映像を久しぶりに見ると、びっくりだよね、みんなモヒカンとか金髪とかでメイクもすごい派手で。

今もそうだけど、コザにはいろんな人種やカルチャーが集まっていて、カジュアルなお店もモードのお店もあって、そこにいるだけで刺激をもらえる。毎週どこかでパーティがあって、カットの練習が終わって疲れてても絶対行ってた(笑)。なんていうか、パワーもらえるんだよね。

ジャンルレスで個性的な街で全然飽きな

今はもう引っ越しちゃったけど、アシスタント時代から17年コザに住んでいて、毎日コザにいたなあ。

自分たちでイベントとかパーティを開催することもよくあって、ロック、レゲエ、ヒップホップって本当にジャンルレスで音楽やファッションが好きな人たちが集まって夜な夜な騒いでたよね。

ファッションもみんな個性的で、毎日いても全然飽きない。落ち着くというか、わくわくする感じ。DJとかダンサーとかすごい人たちがたくさんいるんだけど、それが自然というか。

1990年代後半から2000年代にかけてはすこしずつお店もなくなっていって、ヘアサロンもすくなくなっていったけど、いまだにわくわくする感じは変わらないね。

いろんな人種が集まる街で経験と感性が生まれた

今のお店は北谷にあって、お客様のニーズも時代に合わせて変化していってるけど、美容師としての根っこというか、根本的なマインドは変わらないし、コザの街から得た経験だったり感性も自分のなかではすごく大事。

北谷という土地柄もあって、海外のお客様も多いんだけど、コザの時代からいろんな国籍の人の髪を触ってきた経験が活かされてるし。

欧米人、アジア人、南米人と肌や瞳の色が違うみたいに撥水や髪質も違うから、若手の頃からいろんな経験を積めたのはよかったかな。

今はSNSもあるしみんなセルフプロデュース力も上がってて昔とはまた違うけど、自分自身も時代に合わせて進化しながらこれからも楽しく美容師やっていきます!